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2008年 11月 24日

minawa

先日、以前このブログでも紹介した、彫刻家の森淳一さんの展示を見に行って来ました。

表参道からすぐの、とても小さい、一坪くらいのギャラリーです。

ギャラリーというより、空間という感じです。

その真っ白な不思議な空間の真ん中に、立体として存在しているということが不思議に思えるほどの、繊細な繊細な作品が、ありました。

突然と白い空間の中に、その作品が浮かび上がっていて、一瞬たじろぐほどでした。

なんだか、それは、フンフンフンと日常のリズムでギャラリーに足を踏み入れる事を拒んでいるような、明らかに違うリズムや音が、そこにはありました。

なので、そこからは、そっと。。。息を潜めるように、突然と秘境に辿り着いたように、自分と作品の距離を確認しながら、近づいて行きました。

水の泡を彫った作品です。

真ん中から、水が湧き出て来て、渦を巻き、そして広がり、泡になり、消えて行く。

ギャラリーには誰もいなくて、その白い小さい空間の中で、私と彫刻だけが浮かんでいるようで、水の泡の消えて行く先を思いながら、最後には目を閉じて、ただそこにある音を感じていました。

手の平の中で氷のかけらが溶けて流れ落ちて行くような、ゆっくりとした時間、ひっそりとした優しさを感じていました。

感動とか、涙とか、そんな大味なものは無意味だと思うくらい、繊細で微妙な音の世界でした。



森さんの作品の凄いのは、作品を観ている時よりも、後から後からそのかたちが押し寄せてくる事です。

昨日より、今日、今日より明日と。

そして、何か刻々と変化していくのです。自分の中で。

何でだかは、全く分かりません。


12/20まで、表参道のvoid+というギャラリーで、展示されています。


近くまでお越しの際には、是非是非体験なさってみてください。。。。
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by aasaag | 2008-11-24 10:47


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