asagi maeda life work blog

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2006年 07月 29日

クライアント

仕事が一段落ついて、少しホっとしてます。まだまだ続きますが、とりあえず。
少しのんびりして、テレビを見たりしてる自分に満足。ホームセンターに、生活用品会に行くだけで、少し興奮気味。
でも、暇な時はひどく暇だし、基本的にはいつでも時間が作れて、自由にしていられるこの仕事が好きです。

moments of sunset を買ったクライアントが、ネックレスに彫られている緯度経度の都市は一体どこなのか、全部知りたいと言っているので、リストを送ってください、とギャラリーからメールが来ました。
全部で数えたら75都市分の緯度経度と、5月15日の日の入りの時刻が彫られています。彫り入れるのに、丸一日かかって、最後は手がしびれて職業病になるかと思いました。せっかく作ったリストなので、ここにも乗せておきます。

Japan - Sapporo. Tokyo. Korea - Seoul China - Hong-Kong. Beijing. Thai - Bangkok Malaysia - Penang Brunei - Brunei Singapore - Singapore India - Delhi Nepal - Katmandu Pakistan - Islamabad Afghanistan - Kabul Iraq - Baghdad Saudiarabia - Mecca UAE - Dubai Lebanon - Beirut Jordan - Amman
Israel - Tel-Aviv Turkey - Istanbul Russia - Vladiostok. Moscow. Mongolia - Ulaanbaatar Philippine - Manila Vietnam - Hanoi Cambodia - Phnom Penh Iceland - Reykjavik Ireland - Dublin UK - London Portugal - Lisbon Spain - Barcelona France - Paris Norway - Oslo Sweden - Stockholm Finland - Helsinki Denmark - Copenhagen Holland - Amsterdam Belgium - Brussels Germany - Berlin Switzerland - Geneve Austria - Vienna Italy - Rome Czech - Prague Hangary - Budapest Bulgaria - Sofia Romania - Bucharest Yugoslavia - Belgrade Greece - Athens Morocco - Marrakech Kenya - Nairobi South Africa - Capetown Egypt - Cairo Angola - Luanda Algeria - Algiers Zaire - Kinshasa Nigeria - Lagos Tinisia - Tunis Ethiopia - Addis Ababa Somalia - Mogadishu Canada - Vancouver. Toronto. USA - New York. Los Angeles. Mexico - Mexico City Cuba - Havana Brazil - Rio de Janeiro Argentina - Buenos Aires Columbia - Bogota Peru - Lima Jamaica - Kingston El Salvador - San Salvador Venezuela - Caracas Australia - Sydney New Zealand - Wellington

どうしてこの都市を選んだという理由は特にありません。
でも、これらの都市を一つずつ検索しながら、ああ本当色んな所で日は昇り落ちてるんだなあって当たり前なんだけど、つくづく思いました。容易に想像出来る街から、全く想像出来ない街、戦争している街。特に中東を調べてる時が一番。ニュースの中で連日見ている破壊された街の日の入り。
ちなみにココで検索しました。

こんなリストを送ってくれなんていうリクエストが来るとは予想していなかったので、メモを取っていて本当に良かったです。
それにしても、どこの誰だか分かりませんが、このクライアントの方は本当に私のジュエリーの楽しみ方を知っていて、そして購入してくれたんだなーと実感しました。
色合いが好きだからとか、似合ったから、とかそういうのも勿論嬉しいけれども、きちんと私がやりたかった事を理解して、その部分でも楽しもうとしてくれている、ということが嬉しいです。本当にラッキーです。

去年、初めてファンレター(?)を頂きました。その人は日本人で、青山のお店で私のリングを買ってくれたのですが、そのメールの中で、彼女がどういう風に私のジュエリーと出会って、それで励まされたか、というような事が書かれていて、とても感動しました。
物というのは作り終わった時点で、もう自分からは切り離されているので、あんまり「その後」について考えた事もなかったのですが、私の作り出したものが、どこかで誰かと劇的に出会ったりしている、という事実に初めて気がつきました。

万人受けするようなものは作れない分、私が作ったものを購入する人というのは、とても理解のある方が多い様な気がします。
そういう理解あるクライアントに出会う私と私のジュエリーは本当ラッキーです。こういう時に、感謝っていう言葉を使うんだなーって思います。本当。感謝!
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by aasaag | 2006-07-29 23:00
2006年 07月 25日

いつものパターン。

「成功を目の前にしてモチベーションを無くす心理」(みたいなのだったと思う)っていうのが、心理学的にあるそうです。
特に女の人に多いらしい。
達成感より、達成に向けて頑張ってる自分の方が重要っていうか、達成してしまって、夢が消えてしまう事を恐れるからとか、多分そんなようなことを大学の時、社会心理学の授業で習った気がする。

それって、結構分かる。
締め切り3日前ってそれに陥りやすい。ちなみに今日がそれです。
もうすぐで完成ってところにくると、急に速度が落ちるんです。不思議なことに。
ちょこちょこっとやれば終わる所も、なかなかやらない。
そして、前日とかに、また猛烈に追われる。
値段付けは徹夜になって、しっかり計算間違いしたりして、商談の段階であれー?なんでこんな値段付いてるんだ?みたいなこと、よくあります。

いつものパターン。

ヨーロッパ人には耐えられない様なアメリカンコーヒーをでっかい取手と蓋付きのマグに入れて、グビグビ飲みながら仕事します。
初めてアメリカに行った時、アメリカ人が巨大なマグからコーヒー飲んでるのを見て、おおお、なんて国だ。と思ったけど、自分が日本に帰って来てまでそれを続けることになるとは。
恥ずかしいけど、これがないとダメです。おしゃれじゃないなー。(ほど遠い)でも仕方ない。

これも、いつものパターン。
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by aasaag | 2006-07-25 12:21
2006年 07月 23日

缶詰と山

なんだか知らないうちに追い込みに突入していて、しっかり缶詰状態。
今週末まで続きます。
本当、家にばかりいるなー。。。でもここが仕事場だから仕方ない。
毎日家にいるので、ニートだと思われてないか心配。(宅急便のお兄さんとかに)

今、せっせこfashoin lineのものを作ってますが、なかなかコツをつかんできて、案外簡単になってきました。
前は、考え過ぎと凝り過ぎの性格が邪魔で、全くfashoin lineが作れなかったのですが、締め切り直前になって、いいアイデアがどんどん浮かぶようになって、終わらないうちに新しいものを次々作り始めてしまうので、途中段階のものが山積みになってます。
自分で積み上げてる山なのに、その山を見てちょっと疲れてます。フー。

何が嫌いかって、磨きが嫌いです。
機械で磨くので、シルバーの粉とか色々と舞い上がって、すっかりホコリまみれになるのが、嫌いだからです。
だから、シャワーの前に磨きたい。シャワーに入ってしまったら、もう磨きたくない!となってしまうので、その辺の駆け引きも大変。
でもfashion の方の仕事は、なんだか磨いてばっかり。にもかかわらず、磨きを待ってる子達がまた一山作ってます。

どうしても、こうやって缶詰生活をしていると、考える事はその山のことばかり。
(だから、ココにも、その山のことばかり書いてしまって申し訳ないです。)

今回のfashion lineは、結構フェミニンです。
FIT時代、友達に「男性ホルモン」と呼ばれてた私のジュエリーですが、(なんでホルモンがつくのかよくわからない。)今回はかなり女性を意識してると思います。
やっぱり変わったんだなー私。

つらいのは、出来てないのと、発表前だから写真を出せない事。
fashion lineもいつか、upします。

ではでは、いくら書いても缶詰と山の話になってしまうので、このくらいで。
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by aasaag | 2006-07-23 23:38
2006年 07月 18日

気付いたら7月も半ば過ぎ。。。

お気づきの方も多いかと思いますが、最近必死にポートフォーリオ風にこのブログを変えようと努力してます。
というのも、自分のwebsiteの方が2年も更新していないのと、結局全部最初から作り直すことに決めたので、それが出来るまではここで作品を見れるように、と思ってです。

でも、変な日記も沢山投稿してきちゃったしなーなんて思いつつ。
それも自分でやってることだから仕方ないんですが。
手紙も読み返さずに送るタイプです。

昨日は銀座のapple storeにて、internationalの学生ショートムービー映画祭みたいなのを見に行きました。この前ギャラリーのopening receptionで知り合った方がこの映画祭の主催者で、70分で全部で11本。アメリカ人の作品が多かったのですが、面白かったです。その後ちゃっかり打ち上げまで参加させて頂いちゃって、ものすごく久しぶりに居酒屋に行きました。

学生の作品って、見るの好きです。自分もそうだったけど、学生の時はコンセプトがものすごく明解にあって、それにものすごく素直に作れるような気がします。
それが見ていて気持ちがいいです。

さてさて仕事仕事。
金曜日には香港のバイヤーさんにお会いする予定ですが、おーい何も出来てないよ!という状況です。香港でも上手く行きますように!とお祈りする前に、作らなきゃです。
(フー)気合い入れないと!この天気だと、どうも気合い入りませんよね。。。
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by aasaag | 2006-07-18 11:17
2006年 07月 13日

作品を売るということ

さっきメールをcheckしたら、ギャラリーからのメールで、エナメルのネックレスが二つとも売れた、という報告でした。下に紹介したmomentsと、moments of sunsetのことです。しかも、同じ人が二つとも買ったようです。これには本当に大興奮!

新しいstyleだったので、どのように受け入れられるかとても不安だったし、「いいね」と言ってくれる人は沢山いても、やっぱり売れるということは、どんなにお褒めの言葉を頂くのとは格別に違う喜びがあります。
特にartと思って作っているものは、自分以上に自分が出てしまっているので、それを理解して買ってくれる=本当の意味で受け入れられる、という気がします。
逆に否定されると、自分を悪く言われるより、傷つくものです。
それに、 art として作ってるものは値段も値段だけに、それだけポン!とお金を出してくれる、そのくらい気に入ってくれた、ということが本当に嬉しいです。

we meets by the universe law は、SOFAの初日、ショーのopenから1時間もしないうちに売れました。こちらは、あんまりにもあっという間に売れてしまって、1時間も展示されないでいなくなってしまったので、(展示でありながら、即売会でもあるので、売れるとすぐにお客様に手渡されてしまうのです)嬉しいながら、ちょっと寂しくもありました。
作品によっては、こういう風に手放すのが寂しいものもあります。
でも、私が持っていても身につける訳でもないし、本当に気に入ってくれる誰かのところで、身につけてもらったり、それによって(作品が)色んな所に連れて行ってもらったり、また色んな人の目に触れているのだろうと思うと、その方が勿論ずっと良かった、と思うのです。

これで、今回SOFA用に作った3つの作品は全部売れました。作ったものが全部早い段階でポンポンと売れたのは初めてです。今までは暖められてから出て行くものが多かったです。
それで、やっぱり、気だな。と思いました。今回の3つの作品は、今までとは全然違う精神状態で作れたからです。悩んで苦しい日もあったけど、大抵喜んで作っていました。久々に心から楽しい!と思って制作出来たからです。
そのかわり、これらを作る前の3、4ヶ月は真っ暗闇の中に居て、そのトンネルを抜けた所にあったものが、目に見えない光が、作品の中にあったのかなと思います。

最近、ずっとパリ用のサンプルに苦しんでいて、また楽しい気持ちが薄れつつありましたが、すっかりいい気分になりました。また頑張れそうです。
自分が幸せであったら、それだけでいいんだなという事を思い出しました。格好いい物や、売れるものを作ろうなんて策略はいらないんです。

気持ちっていうのは作品に乗っかって、どこまでも色あせずに、そのエネルギーを発信し続けるんだと思います。それで、私がその気持ちを忘れてしまっても、作ったものにはしっかりそれが刻み込まれているんですね、きっと。

なんだか、今すごいことに気がついたみたいです。
私はだから作るんだ!と思いました。気持ちが消えてしまうのが嫌だから。
いつもいつも、「どうして忘れてしまうのか。どこにその気持ちは消えてしまうのか。」それがテーマでやって来ましたが、作品を作るということ自体が、私の問いの答えなんですね。。。
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by aasaag | 2006-07-13 20:41
2006年 07月 11日

the eraser

このことは書かないぞ。と思っていましたが。。。書き始めてしまいました。
the eraser。5日に発売されたThom Yorkのソロアルバムです。

買いに行った時、HMVで大音量で流れてました。
入った途端にすぐ分かって、でも何の心構えもしてないところに、本気の大音量でthomの声が心に容赦なく流れ込んで来て、もういきなり容量over。
HMVで大音量で流す音楽じゃないでしょう?だって。。。
大音量のせいでthomの頭の中にいるようで、1人でひどく混乱。なのに周りは普通に試聴したりウロウロしていて、その光景と、thomの声がどんどん迫って来るのと、そのギャップに、なんだかグルグルしてきてしまったので、とりあえずCDを取って、早歩きでcasherに行き、お兄さんのHMVカードはお持ちですか?にまともに答える事も出来ず、お金を払って走ってHMVを出ました。

だから、聴くのが本当怖かったのだけど、やっぱり怖いです。
この音楽は、すごい勢いで追いかけて来る。だから反射的に逃げたくなる。でも逃げたくない自分もいて、逃げるのを止めた時に完全に支配されてしまうのが分かってたから、あんまり聴かないようにしてたのだけど、やっぱり無駄な抵抗でした。

もう、抜け出せなくなってます。
どうしてこの人はこんななんだ?これは、困る。
あんまりにも色んな映像やら感情やらが一気に流れ込んで来て、作品が作りたくなってます。今、商品作らなきゃいけないのに!!
結局朝からリピートでずっと聴いてます。またこうやって何年も他の音楽聴いても何も感じなくなっちゃうんだろうかっていうのが、すごく不安です。
ものすごいミネラルとかを含んだ、金属っぽい味のする重い水のような音楽です。
呑み込むのが大変だけど、これ飲んじゃうと、もう他の水は飲めないのよね、みたいな感じ。
とにかく、すごい世界観。どこでも試聴できるはずなので、まだ聴いてない人は是非聴いてみてください。
ちなみに、HMVで大音量で流れてたのは2曲目です。
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by aasaag | 2006-07-11 17:40
2006年 07月 09日

smile/cry*now/later

という展示のopening receptionに今日、行ってきました。
以前に紹介したシモンこと、下平晃道さんの展示です。
ギャラリーは、新宿区中落合の住宅地のど真ん中にこじんまりと建っていて、多分ガレージを改装したような作り。
シモンの絵の他にアメリカ人とオーストラリア人の写真と絵(?)の展示です。

面白いのは、このギャラリー、随分ローカルな所に建ってるのに、サンフランシスコに大本のギャラリーがあるらしく、今回の展示もサンフランシスコにいるキュレーターの企画展で、そちらからの話らしいです。
だから、他のアーティスト2名はいませんでした。
ギャラリーのオーナーはアメリカ人なので、openingに来ているのも、半分くらいは外国人。それも、クリエーターばかりで、とっても楽しかったです。

シモンの絵も相変わらず素敵だったし、もう一人の絵(?)も、とっても不思議で奇麗した。何と言っても、ギャラリーの雰囲気が良かったです。
7/9-29の金土日祝、2pm-6pmで開いてるそうなので、お近くの方は是非是非。
www.nakaochiaigallery.com
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by aasaag | 2006-07-09 01:30
2006年 07月 01日

不朽の傑作

Boards of canada のインタビューで、こんな事が書いてあった。

「シンプルな音の連なりを奏でるだけで、聴いた人が何かとても深いことを悟ったり、ひどく切ない気分になったりする、そこに僕はたまらなく心惹かれる。そこにはものすごい力があって、錬金術みたいだとさえ思う。
音楽の中にある”悲しさ”は、とても美しい。そして、楽しく聞こえるけれど、その根底にはかすかな悲しさが流れている様な、そういうメロディーを作り出せたら、不朽の傑作と言えるだろうね。」

言いたい事。そのまますぎて、思わず写してしまいました。
音楽が大好きなのは、まさにこの感覚を追いかけているからで、音が作り出してくれる、ひどく切ない心象風景の中を漂っていく心を追いかけてるのが好き。

音は、後に残らない、その時の一瞬だけのもので、確かにCDとかにすれば何度も同じ物は聴ける訳でも、全ての音を一辺に聴く訳じゃないから、そこには必ず時間の経過がある。その時間の経過の中でゆっくり心は色んな所を旅する。それで、表現出来ないような自分だけの特別な気持ちに辿り着く。

ヴィジュアルの物っていうのは、全体像から一気に目に飛び込んで来る。その中に、ここで言ってる様な”悲しさ”を見つける事はあるとしても、自分の自由な心象風景の中を心が浮遊するようなことはあんまりない。

だからいつも、音楽はいいな。と思って来たし、今も思ってる。

こういう、音楽みたいな作品を作りたいとずっと思ってます。
懐かしさに締め付けられる様な、表現出来ない特別な気持ちが沸き上がる様な。
下の、moments of sunset は、切ない曲の心象風景っていうのが、根底にあります。
それを意識して作りました。
出来上がりが、切ないかどうかは別として。

ヴィジュアルで、音楽がやってのける様な、世界観を作り出せたら、それこそ不朽の傑作だと思う。
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by aasaag | 2006-07-01 01:11