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2006年 09月 25日

氷と静寂

最近は、めっきり家に籠って制作してます。(最近、というより、前からですが。。。)

10月中旬にはSOFA展のために作品送らなきゃなので、かなり焦り気味です。

前に冬の海のイメージで作ると書いたネックレスは、氷河をイメージしたものになります。
実は最初にあったイメージは雲だったんですが、雲の白から氷の白に移行しました。
というのも、北海道に住んでる人の、
「ある日突然辺りが静かになると、流氷が辿り着いている」という一文を聞いて、一気にイメージが膨らんだからです。
氷は、音を吸い込むみたいです。その静寂感が、何とも素敵だと思いました。
確かに、雪が降る日は静かですよね。

それで早速、氷に閉ざされた世界をもっと知ろうと、オーロラの写真集を買いました。オーロラは見た事ないのですが、写真だけでも、見てびっくり。この世のものですか?これは。
それで一気に北欧に気持ちが飛びました。

その写真集と一緒に、買って来たのが、星野道夫さんという写真家の「森と氷河と鯨」という本。星野さんは、この本を執筆中に熊に襲われて亡くなられたそうです。
何も知らず、ただ氷河という文字と、中をパラパラめくった感じの写真が好きだったので、買って来たのですが、この本はカナダのバンクーバーから、ネイティブインディアンのワタリガラスの神話を辿って、アラスカ、ロシアと、星野さんが旅をする旅行記写真集です。

バンクーバーには1年も住んでいたのに、私は全くその魅力を見ようともせずに、帰国してしまったんだということが、この本を見てよくよく分かりました。
大自然の中で朽ちて行くトーテンポールの写真を見て、ひどく感動しました。
それは、私がカナダの美術館なんかで見たトーテンポールとは、全く別のもので、その土地の中に歴史と共に存在しているから放つことの出来る不思議な力のあるものでした。

今まで、ビルと都市が好きで、自然なんてちっとも興味なかったのですが、人っていうのは、ひょっとしたら年を取るごとに自然に帰依していくものなのかもしれません。
今まで全く触れずに来てしまったな。と後悔してます。
今は、直接肌で自然を感じたいと思うようになりました。

とりあえず、今は氷の世界について想いを馳せています。

1週間くらい前、フラっとHMVに行って、The album leaf という人のCDを試聴したら、あまりの美しさに即買いました。(ライフログに追加しておきました)
私の作りたい氷の世界の音のイメージだったからです。だからすっかり北欧の人だろうと思い込んでいたら、アメリカ人でした。
でも、アイスランドでレコーディングしているので、北欧っぽいのかもしれません。
ふと気がつくと、最近iPODで北欧の音楽ばかり無意識のうちに聞いてる事に気がつきました。sigur ros とか、mumとか。
やっぱり北欧の音楽っていうのは、音楽なのに、不思議な静寂感があるように思います。雪の日みたいに、なんだかどこかに音が吸い込まれていて、そして静かにそっと時間が経って行くような。

音楽と制作は、私にとって、絶対に切り離せないもので、(一日中音楽聴きながら、制作しているわけですから。)だから、不思議とリンクしています。

氷と静寂感。どこまで表現できるでしょうか。
かなり、難しそうですが、上手くいけば美しいものになると思います。。。
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by aasaag | 2006-09-25 22:59
2006年 09月 17日

ジュエリーと料理は似ている。それからコパンスのパーティー

今月に入ってから、バタバタしてました。
8末予定の納品も、色々あって遅れたり、更に追加なんかもあったので、結局今日、全て送って、今回無理だった分は、12月納期へ。

息つく間なく、SOFAに取りかかります。
一ヶ月切ってるので、とても焦ってます。こんなに時間ないのは、下手すると初めてかも。。。

絵はあるんです。頭の中に。こういうのを作りたい!っていう。。。
でも、ジュエリーって、機能しなくてはいけません。
そこが一番難しく、そして面白いところかもしれないです。
体の線に沿うこと、つけ心地、重さ、大きさ、留め金、それから美しさ。
だから、今頭の中にあるものを現実世界に生み出すために、構造をずうっと考えてました。
いかに、美しく、軽く、スマートに見せるか。。。。
大きくて、存在感があるんだけど、繊細に動く。というのが理想だと勝手に思ってます。

ちなみに、まだ考えついてません。。。(焦)
なので、作り始めれてません。。。(焦)

ジュエリーを作るのは、かなり料理を作るのに似てるかもしれないです。
材料を揃えて、下ごしらえするのにとても時間がかかります。
段取りを間違えると、かなり痛い目に合います。
だから何度も、どこから、どういう順序で作って行くか、紙に書いて行きます。(私は、そうしてます)
それって、まるでレシピのようです。

組み立てに入ると、今度はスピード勝負って感じです。
下ごしらえが完璧だったら、組み立ては簡単な事が多いです。
闇雲に作り始めると、迷宮入りしてしまうものが多いです(笑)
そういう残骸も沢山あります。


ところで、先週は殆ど外に出てました。
なんだか用事が先週に集結して。外に出てると、あっという間に一週間って過ぎるんですね。驚きました。(いつも家に籠ってるので)
色々楽しいことがありましたが、その中でもベルギー王室の帽子デザイナーでもあるクリストフ・コパンスの来日パーティーは、素敵でした。

e0001473_2245832.jpg
本人もとても静かで素敵な人でした。
ミーハーなので、帽子買って、サインしてもらいました。写真の帽子です。
写真ではおだんごの上に乗っけてるので、だいぶ変ですが、普通にかぶるとすっごく素敵です。ちなみに、一緒に写ってるのは、コパンスの母です(笑)
息子にくっついて初めての日本旅行らしく、かなりはしゃいでおられました。
帽子も、彼女が選んでくれて、色々とお話しましたので、写真撮ってみました。今になって、どうしてデザイナー本人と撮らなかったんだろう。と残念に思ってます。(いや、もちろん、偉大なデザイナーを生み出した母と写真を撮った人も少なかろうと思うので、貴重だと思ってます。)

コパンスの何が好きって、品性と美が結びついているところです。
奇抜なデザインをやってくれても、やっぱり上品。
私もそういうジュエリーを目指してます。品性がなくては、絶対ダメですね。

そう、このパーティー、何が面白かったかというと、来ている人々が面白かったです。どこから集まって来たのかね〜っていうくらい、奇抜な人、とんでもなく大きいジュエリーを付けてる人、オシャレな人、様々なコパンスハットをかぶっている人。
辿り着くまで、電車の中などで、多分ものすごく目立って来たんだろうな〜というような人ばかりの、なんとも不思議な集まりで、なのに奇妙に居心地がいい。。。

その心地よさ。
多分、この右向け右大国日本で、完全に自分の向きたい方向だけを向いている人々の集まりだったからだと思います。
自分が好きな物の主張をきちんと持っている。例えビックリするような格好してても、原宿ガールズみたいなんじゃなくて、大人の個性を感じました。
そういう人々を一気に見れた事が、良かったです。
元気になりました。
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by aasaag | 2006-09-17 22:24
2006年 09月 11日

9.11.

NYのテロから5年経ちました。
そして、大好きだった祖母の死から2年。

今日は一日中、クロスを作ってました。自分のためのクロスです。
実は先月、洗礼を受けて、クリスチャンになりました。唐突に、です。
そんな日が来るとは全く予想もしていませんでしたが、それがとても自然な流れだったので、自分でも未だに驚いてます。
ひょっとしたら、亡くなった祖母がクリスチャンだったからかもしれません。

そんな訳でクロスを作りたいとずっと思ってたのですが、納期に追われて作れず、今日からSOFAの作品に取りかかろうとして、祖母の命日、忘れられないテロの日の今日作らなくて、いつ作る?と思って、作ってました。
まだワックスの段階なので、全部仕上がったら、またここに写真UPします。

5年前の今日、私はNYにいました。
FITに入って2週目で、初めて実践でメタルを溶かす授業に出てました。
テロのニュースを聞かされたのは、なんと11時過ぎ。
その時には既にWTCは崩壊していました。
友達と手を繋いで、歩いて家に帰りました。あんなに怖かった経験はやっぱりないです。それから2日間学校は休みになって、あまりの恐怖に二日間眠り続けました。

やっぱり、自分の中で「テロ以前」「テロ以降」っていうのはあります。
あの時、一番思った事は、「テロには屈しない。誰も夢と自由は奪えない!」ということ。。
テロがあったからこそ、更に強い信念でジュエリーに打ち込むことが出来たと思います。そこには、夢と自由があると思ったからです。
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by aasaag | 2006-09-11 22:37
2006年 09月 04日

9月ですね。

気がついたら、9月になってました(汗)
早いですね。。。

この夏は暑かったんだか、晴れてたんだか、何なんだか、さっぱり分からないくらい籠ってました。

今月に入ってから、2、3とお墓参りで、母の田舎の方に行ってました。
三重県ですが、お墓が伊勢神宮の裏にあるので、伊勢神宮にお参りも行ってきました。

私が生まれたのも、伊勢神宮近くの病院だったそうで、伊勢神宮にはとても縁を感じています。天照大神が降り立った場所、というだけあって、すがすがしい素晴らしい気が流れてる所です。
鳥居をくぐってから、まず橋を渡り(五十鈴川という奇麗な川が流れています。)、樹齢何百年という樹々の中をしばらく歩いて行くのですが、途中に川瀬もあります。
本当に奇麗な川で、猛暑の中でも水は冷たく、両手を水につけてしばらくボーっとしていたら、体がどんどん浄化されて行くのが分かる様でした。

もうすぐSOFAChicagoのための制作に入ります。
今回は時間がないので、多分2作品になります。ブレスレットと、ネックレスの予定。

ブレスは、前回のWe meet by the universe law を、女の子の側からのstoryで、考えてます。
同じ一日の出会いの話を、男の子と女の子の側から作って、それを全然しらない2人の人が、持っている。というのも、面白いと勝手に思ってます。

ネックレスは、まだはっきり考えてませんが、多分、冬の海、というようなイメージで考えてます。

本当は、マイアミの展示のことを視野に入れて、ギャラリーが喜びそうな派手なジュエリー作らないとな〜と思ってましたけど、今作りたいものって、そういうのじゃないから、またしても先送りです。
でも、今を形にしていかないと、命の入ったものは作れないから、それでいいんです。
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by aasaag | 2006-09-04 22:59