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2007年 04月 26日

都市とモードのビデオノート

フランスから帰って来てから、連日友達に会ったりしているうちに、まんまと風邪をひきました。
今週入ってからずっと風邪をひいてます。

最初は熱が出たので、寝ていて簡単だったのですが、ちょっと元気だけど外には行けないレベルだと、家で休養というのはどうすればいいのかわからず。
ボケッとしていましたが、こんな時こそ、DVDを見なければ!と、買ったけど見てないDVD(かなりある)を一つずつ見る事に。

昨日見たのは、1989年にポンピドゥーセンターの企画で制作されたヴィムヴィンダース監督の、「都市とモードのビデオノート」。
デザイナー山本耀司のドキュメンタリー映画です。

ヨージヤマモトの服が好きで、インスパイアされてジュエリーも作ったりしていますが、何が好きなのかというと、着た感じがたまらなく好きです。

それは着心地が良いとか、肌触りがいいというのとはまた違って、背筋をピンと伸ばしたくなる、大股で軽快に歩きたくなる、足を開いてしっかり大地に根を下ろした気持ちになる、というような不思議な感覚です。

ペッタンとした靴で、しっかり地球を感じたくなる、というか。

この映画の中でこの監督は、普通新しい服を買って来ると、真新しいパリっとしたシャツの中に新しい自分を見てワクワクするのだけれども、初めてヨージの服を買って来た時は、それはもう何十年も着古したように自分にピッタリで、鏡の中に写っている自分は、自分以上に自分らしかった。懐かしささえ感じて幼少の頃を思い出した。というようなことを言っていました。

そして、それが何からくるのか、カットや素材ではない何かを追求しようとドキュメンタリーを作ったとか。

そして、その答えとなる言葉が、アイデンティティ。映画の中では独自性と訳されてました。
高校生の時、自己同一性と習ったような記憶があります。

ヨージヤマモトは映画の中で、20世紀初頭の写真集を出して来て、そこに写っている人たちは本当に美しい。顔と服を見れば、大抵どんな人か分かる。この時代には顔自体が名刺のようなもので、そこにはアイデンティティがあった。今の人々は物にあふれて、町を行く人を見ても何の職業でどんな人だかちっともわからない。というようなことを言っていました。

そして、自分には「新しいもの」と、「永遠のクラシック」を融合させる技術がある。と。

なるほど。
この映画を見て、やっと、あの不思議な感覚の意味が分かりました。
あの、大地にしっかり足をつけたくなる感覚。アイデンティティ。
自分自身でいることの出来る服。
そして、ヨージヤマモトの服は、何年たっても、自分の成長と共に着続けていくことの出来る服だということ。

本当に良いものというのは、やっぱり永遠のクラシックがテーマでないと。と、再確認。
この映画自体89年なんてもう20年近くまえの映画でありながら、テーマが普遍的なだけに、とても新鮮。

とても勉強になりました。

永遠のクラシックといえば、アールヌーボー。
最近、本気でラリックが好きです。パリでも、リュクセンブール公園の美術館でラリック展が開催されてたので、見て来ました。
本当に良いものは、色あせない。素晴らしい。と感激してきたばかりです。

次の作品はちょっとアールヌーボー調にしようかな、と思ってます。
「新しいもの」と「永遠のクラシック」の融合。私なりに挑戦してみようかな、と、思っています。
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by aasaag | 2007-04-26 19:02
2007年 04月 18日

帰国

6日から11日ほど、フランスに行ってました。
昨日、帰国しました。

パリ3日、コルシカ5日、パリ3日。
バタバタするかと思いきや、かなりゆったりペースの楽しい旅行となりました。

パリでは、リュクサンブール公園で、パリジェンヌをハントしての作品の撮影。
軽く「いいわよ」とモデルをみんな引き受けてくれるのには驚きました。

撮影の後には友達と公園でピクニック。次の日もピクニック。
コルシカから帰って来たら、今度はセーヌのほとりでピクニック。
パリジャン風、初夏の過ごし方(もうパリは暑くて、初夏のようでした)を経験してきました。

前回は友達もいない状況で1人で美術館ばかり通ってたので、そんなに楽しくなかったパリも、今回は大好きな友達たちと一緒に、夜9時近くまで明るい爽やかな気候のキラキラのパリを体験して、すっかり今ではパリが好きです。

結局、その土地を好きになるかどうかというのは、その土地に大好きな人がいるかどうか、ということなんだな、と実感しました。

持って行った作品は1点だけだったのに、ありとあらゆる撮り方をしてもらって、本当に沢山沢山写真を撮ってもらいました。

なんとも、幸せ者です。

コルシカでは、ゆっくりとした時間を過ごし、ゆっくり時間かけて獲って来た新鮮な魚や貝を、時間かけて調理して、おいしく頂きました。
本当に、ただシンプルに生活することが、訳分からないくらい忙しく過ごしていた自分へのセラピー。
人間より自然の力が勝る場所で、緑の匂いのする空気を肺一杯に吸い込むだけで、本当に頭の中のいらないものはそぎ落とされる気がします。
またコルシカに行って、いらないものをそぎ落として、シンプルになって帰って来ました。

シンプルになると、本当に大切なものだけが見えて来ます。

これから何を作るのか。
まだはっきりと見えてませんが。
とりあえずは6月頭のSOFAに向けて、制作。
帰って来たら、8月のパリに向けて制作。

面白いことが次々と待っています。

世界中に自分の夢を実現すべく頑張っている友達がいることを、本当に光栄に思います。
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by aasaag | 2007-04-18 23:52