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2007年 08月 06日

透明な深み

7月を飛び越えて、8月になってしまいました。
早いです。

女子美での授業も無事に終わり、教える事の楽しさを知り、生徒達の作品に刺激され、本当に良い経験となりました。

最初は海外に行く予定を沢山立てていた今年ですが、全部やめて、シンプルに行くことにしました。
予定は無理に入れず、これからは純粋に秋の展示のために費やそうと思っています。
大きい作品を作れば、1ヶ月で1つのペースなので、11月まで何をどう作ろうか、考えて計画的にやっていかなくてはなあ〜などと思いながら、今は思いつくものをのんびりペースで作っています。

展示はタイトルはもう決めました。
1、2ヶ月前に電車に乗っていた時にふと浮かんだ言葉です。
[the transparent depth]
透明な深み。

最近作って来た水のシリーズを展示することもあるし、私はどうしても「透明」ということに惹かれる様です。

人間というのは、年を重ねる毎に、やっぱり「深み」が出るなあ、と思っています。
「深み」というのは、増す度に暗くなるのが常ですが、その「深み」が限りなく透明で深さを全く感じさせない「深み」というのがあると思います。
そういう、透明な深みを持った人間になりたいなあ!というのが、実際の気持ちです。
透明な純粋な深みのある人というのは、一番魅力的です。

そして、そういう「透明な深み」を持ったジュエリーを目指しています。

それは、持つ人と共に成長できるジュエリーのことかもしれません。
長いこと、飽きることなく、いつまでも透明性を保ちながら、人と一緒に変化していくジュエリー。
そんなものが作れたら、本当に最高だなあ、と思います。

奇抜で度肝を抜くことが出来ても、あっという間に飽きてしまうのではだめなのです。
そんな浅く不透明なものは興味ないのです。

良い音楽は、いつ聞いても新鮮です。
常に現在進行形で、その時々の気持ちによって、全然違うように聞こえたり、違うヴィジョンを見せてくれます。
いいなあ!と思っても、何度も聞いたらすっかり飽きるようなものや、同じ思い出しか語ってくれない音楽ではだめなのです。

人は常に成長して変化するからです。

本当に上質なものを考えると、やっぱりそれは「透明な深み」に辿りつく気がします。

そして、どうやったら作れるのか、と考えた時、それはやっぱり自分自身が、透明な深みを持つことしかないなあ!と思ってしまうのです。

今はただ正直に、どこまでも素直に余分な気持ちは排除して、出来る限り純粋な気持ちで心を込めて制作する、ということしか出来ません。
でも、「どこまでも素直になる」ということは、絶対に「透明な深み」に近づくことだと信じています。
深みは、多分嫌でも年を重ねれば、出て来るものだと思うからです。
自分を常に透明に保つ事だけは、自分に出来る唯一の努力です。

これが、今回の展示のテーマであり、チャレンジです。

あくまでも、気負わず、シンプルに素直に、子供のように、やりたいと思っています。

前にも書いたかもしれませんが、展示は
11/27(tue)-12/2(sun)
外苑前から徒歩2分の space intart というスペースで行います。
是非是非、よろしくお願い致します。
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by aasaag | 2007-08-06 21:35