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2009年 02月 19日

織り物になった自分の姿

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テキスタイル作家の阿久津光子さんの作品です。

昨年の10月のボストンでの個展にいらしてくださって、その時に撮った写真から、ジャガード織りという手法で作られたものです。

彼女の「影」のシリーズで、唯一人物が写っている作品だそうで、(それが私で)ちょっと自慢げに嬉しいです。

阿久津さんの織りは、本当に素晴らしいものばかりで、織りのイメージがガラッと変わりました。路上や壁に描かれる、あるとあらゆる矢印を写真で撮って組み合わせてある作品や、グラフィティが主題になったいたり、アプローチが非常に面白く、そして何よりも色や構成がおしゃれです。

この作品は、今回モントリオールでの彼女の個展に展示されるらしく、とても嬉しいです。

今年は9月に青山で個展をされるそうなので、またその時にこのブログでもお伝えしたいと思います。
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by aasaag | 2009-02-19 13:16
2009年 02月 19日

無意識の中にある場所

展示の後、いただいたオーダーを一つ一つ仕上げていました。

まだ全て終わってはいないのですが、今年はNYでのSOFA showが4月中旬の開催で、そのための作品を作らなくはいけません。

久しぶりのアートジュエリー制作にワクワクです。

去年のSOFAでは昔書いたBlue room というお話をネックレスにしたので、今年は A trip to the subconscious (潜在意識への旅)というお話をネックレスにすることにしました。

このお話は、以前ブレスレットにしたのですが、リアルな夢の中の話です。お話自体、ウトウトしている時に書きましたから、夢で見たようなものなのです。

これが、そのブレスレット。
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私は実は最近夢をあまり見ないのですが、以前は毎日当たり前に夢を見ていて、しかも現実と混乱してしまいそうなくらい不思議な夢をたて続きに見ている時期がありました。

その頃、夢でいつも訪れる街というのがあって、その街には現実には行った事がないのですが、夢の世界では私はどうやらそこに住んでいるらしいのです。

夢の中で知っている街に住み、夢にしか出てこないアパートに私は住んでいました。何度も何度も出てくる場所なのに、現実には知らないのです。不思議です。

このネックレスも、その街が出て来ます。というより、その街が主題です。

その街の中を歩いて、一つのビルの中に入り、エレベーターに乗って、降りると受付がある。受付には受付嬢が待っていて、彼女について、どんどん階段を上って行くと、展望台に着く。
展望台からは街が一望出来て、その部屋の真ん中には透明のドーム。
「この街は、あなたのイマジネーションが全て存在する街です。」
「このドームから全てが発信されています」
そして、そのドームを覗き込むと、自分の目の中に、その街が存在していた。

というお話です。かいつまむと。。。

現実世界ではないので、思いっきり夢の中のようなボンヤリした風景をネックレスでは表現出来れば良いなと思っています。

ブレスを作ったのは5年前なので、あれからだいぶ経ちました。

もう一度、そこに戻って探検してみるのには良い機会かなとも思いました。

実は、その街は私の中にはもう存在していないのです。

とても不思議なのですが。。。

つい最近、お話を書こうかなと思って、無意識の中に素材を探しに出かけたのですが。

以前はまず、この街に入り、歩いていると人に出会ったり、建物に入って行ったり、この街を散策しながら、簡単にお話が作れたのです。

でも、いつからか、そういうお話は書かなくなって、数年経ち、その間にかなり色々な心境の変化があり、私は随分違う人となったようです。

無意識に入って行こうと、目を閉じた時、まず見えたのは水面に光るキラキラの光でした。

その水面に写る自分の顔。湖に、森。気持ちよい暖かい風。

なんて素敵な場所なのかしら!

そして、お話のことなんかすっかり忘れて、その空気を満喫していました。

。。。。

あの頃、私は誰もいない近未来的な不思議な街で、ビュービュー風に吹かれながら、さまよい歩いていたのです。

常に孤独を感じていたし、そんなことは当たり前なのだと思ってました。

あの風の吹き荒むコンクリートと灰色の空の世界は、もう私の心の中にはなくて、全て記憶です。

ただ、記憶としてまたネックレスに作ってみるというのも、それもまた面白くなるかもしれないな。。。と思っているところです。

壊れてしまいそうと色んな人に言われていたように、私は一度壊れてしまったんだろうと思ってます。あまりにも鋭敏で、感受性が強すぎて、ギリギリのバランスで生きていたのに、なのにひどく強がっていて怖いもの知らずでした。

あの街は、そんな私の心そのものだったのだと思います。

そして今、とても穏やかで満ち足りた心があるのですね。それは不意打ちのような驚くべきことでした。無意識を探検して初めて気がつきました。
それは、ひょっとしたら、やっと自分を受け入れてあげることが出来るようになったということかもしれないな。と思っています。
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by aasaag | 2009-02-19 12:53