asagi maeda life work blog

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2006年 05月 11日

CDいろいろ

ライフログを、作ってみました。
最近、家で制作していると、ひたすら音楽聴いてますが、「あ〜、やっぱり何度聴いても好き〜!」と思うものを選んでみました。
もっとあるけど、あんまり乗せるのもなーと思ったので、私の人生から欠かせないものから、最近よく聴いてるものまで。

音楽の何が好きかというと、たまらない気持ちになること。
床をころころ転げ回りたいような気持ちっていうか、なんか押さえられないような気持ち。それだけは、全員感じ方が違うと思うので、自分にしか分からないものなのだけど、どうしても伝えたい!と思ってしまう。
それで、作品作ったりしてるわけです。

このリストを見て、思い当たるartistがいたら是非教えてください。音楽がなくちゃ生きていけない!と思ってるわりに、あんまり知らないんです。
実はすごいリピーターなので、はまると何ヶ月って感じで毎日聴いたりします。
不思議な事に、あんまり飽きないんです。

電車の中で、たまに遠い目をしながら音楽聴いてる人がいると、あの人、今たまらない気持ちなんだな。って思って、ちょっとその人の事が好きになります(笑)
昼時に空いてる電車に揺られながら、ドアの横で外見ながら遠い目になる音楽を聴いて、過ぎ去ってく風景を眺めるのって、大好きです。
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# by aasaag | 2006-05-11 02:02
2006年 05月 05日

ワークホリック

さっき、原田真裕美さんのブログを読んでいたら面白いことが書いてありました。原文はコレ
英語で言うワークホリック、仕事ばっかりしてる人っていうのは、あれは本当に中毒なんだそうです。しかも一番確認されてる中毒だそうで。。。
わー。そうだったんだ−。と思いました。
私も完全に中毒患者の一人でした。

仕事さえ上手くいっていれば後はどうでも良くて、仕事をしてないと不安で仕方が無い。バリバリ仕事してる自分好き。みたいな。
去年末から今年にかけてのスランプのお陰で、今は違います。
生活にも潤いが無いと、全然だめですね。
だから良いものを食べて、きちんと睡眠を取り、一日のうちに仕事しない時間を作るっていうことを今は心掛けていて、そうしたら本当に毎日が楽しい。
それに仕事も自然に上手くいく。ということが分かりました。

実は、自分は中毒ではない、と思っているものこそ中毒になっているのかもしれません。気付かない、というのは恐ろしいことです。本当。
何事もホドホドに。特にのめり込む性格なので、常に言い聞かせてないとダメですが、頑張ります。心の余裕。
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# by aasaag | 2006-05-05 22:32
2006年 05月 05日

近況

GWまっただ中。皆様いかがお過ごしでしょうか。
GWも何も、毎日休みで毎日仕事みたいな生活なので、GW突入するまで気付いてなかったり、(下手すると曜日もわからなくなるので)要注意です。

この頃の気候って、いいですね。新緑、青い空、暖かい風。素敵です。
それだけで、幸せになれます。
それに日が延びて来たので、本当嬉しいです。

5/29から一週間、ニューヨークに行きます。
作品を直接SOFAの展示会場に持って行くので。
そんなわけで、最近はお天気でいいなーと思いつつ、家で作業してます。

最近、あんまりにも自分が変わった事に自分でも驚いています。
作る事が、とても幸せです。楽しいというより、幸せ。
それで、そういう小さな何でもないような幸せっていうのは、大きな揺るぎない幸せにつながるんだなーって思ってます。
だから缶詰で制作してても、前みたいに寂しくなったり、不安になったり、いらいらしたり、全くないです。
ずっと、こんな風に幸せだと良いな。と思ってます。

天気のせいか、眠くて仕方ないので今日はこのへんで。
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# by aasaag | 2006-05-05 00:46
2006年 04月 30日

いつか

いつか。と思っていることは大抵やらない事が多い。

「いつか」にも色々あって、心で秘めてる「いつか」は案外やったりするんだけれども、口に出してしまう「いつか」はやらない事が多い。

なぜだろう。

「いつか」は「今」でも、「明日」でも、「いつか」なわけで。

心に秘めてる「いつか」は、詳しい期日は分からなくても、その日が絶対にやってくる事が分かっているから、実行するんだろう、と思う。
例えばNYに行った時も、いつか絶対に行く。と思ってたから行った。と思う。

口に出してしまう「いつか」は、「やらなそうだな」と思っても「やりたいな。できたらいいな。」と思うから、焦ってついつい言ってしまう「いつか」なんだと思う。

それに、「今」や「明日」できることなら、大体、「いつか」なんて言わない訳で。

2年半前、日本に帰って来てから、なんだか「いつか」が増えてしまったうな気がする。どちらかと言うと、口に出してしまう「いつか」が増えた。
それで思った事は、口に出してしまう「いつか」はストレスになるということ。
「いつか、やりたいんだよね」という度に、「やれない」自分を責める形になってしまうからだと思う。

そこで、「今年中に」とか「1、2年の間に」という言葉を使うようにしてみた。
それで気がついた事は、期限をつけると「ストレスは増す」ということだった。(笑)

それが本気でやろうと思ってる事なら(心に秘めてる「いつか」なら)、期限をつけると、やる気倍増するのですが、そうでない時はただのストレスです。
I will do it. と I have to do it. の違いですね。
でも、人に宣言してみるまで、なかなか自分の本気度は分からなかったりもします。
(やっかいです。)

だからもう、「いつか」は言わないことにしよう。
やるか。やらないか。どちらか。

と、思うんだけれども。。。
でも口が軽いから、思いついた事、何でもすぐに言いたくなるのです。
だから言いたいー!けど、言いません。
やります。

そう。心に唱えられる「いつか」を持つ事は素敵です。
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# by aasaag | 2006-04-30 13:01
2006年 04月 27日

Amyの思い出

なんだかフトした瞬間に、すっかり忘れていた人の事を思い出す時がある。

今日は何の前触れもなくルームメイトのAmyの事を思い出した。
Amyは、私がニューヨークに留学した時、一番初めに住んでいたYWCAの寮のルームメイト。
YWCAの寮というのは、本当小さい。8畳くらいの部屋に小さい机が二つとベットが二つ置いてあって、2人でシェアーするようになっている。
ベットとベットの間は30cmくらい。クローゼットは一つしかなくて、それを2人でシェアーする。トイレとシャワーは各階にあって、それはみんなでシェアー。
まるで学校のトイレと、更衣室のシャワーのようなもの。シャワーのしきりはカーテンだけだから、丸見え。「私は誰にも見られていない。誰も私を見ていない。」と思い込みながらシャワーを浴びるのは大変だった。
そこに2ヶ月間住んでいた。

asagiは23で東京から出て来たばかり。
友達も殆どいないし、ニューヨーク生活も右も左も分からない。GIAという宝石鑑定の専門に通い始めて、宿題に追われて毎日夜中まで宿題と辞書とにらめっこ。。。でも宿題を終える事が出来ない。(英語が分からないから。)
キッチンもシェアーで、何一つ作る気になれなかったので、殆ど毎日TERIYAKI BOYっていう中国人経営のチェーン日本食ファーストフードの唐揚げセットで済ませていた頃。

Amyは当時18歳で、大学に通うのに地方から出て来たばかり。
Amyはキャピキャピの18歳。部屋に居なければラッキーなんだけど、部屋に居る時は電話してるか、友達が来てる。電話の内容は男の話。ONLY。いかに落とすか、誰とデートしたか、あの学科の単位は大丈夫よ、あの教授は私に夢中なの、とか。
朝になると香水を振りまくので、酔う。いつも胸の谷間の線が15cmくらい露出されてる服を来ている。そこに挟まれたら窒息死しそうなくらい胸がでかい。

最初はちらほら友達が来る程度だったから良かった。真後ろで話してるようなものだから、うるさいなーって思っても、英語だからシャットダウンしてしまうことも出来る。
でも、そのうち色んな男が(毎日違う子が)、やってくるようになった。
asagi、勉強しているのに、完全に無視。
でもたまに、男の子によっては話かけてくる。「なんで、そんなに勉強してるの?」「遊びに行ったりしないの?」
私だって、何も好きで勉強ばかりしているわけじゃない。普通に授業についていけないから焦ってるだけなんだ。話かけて来るなー!おばさんは忙しいのよ!
挙げ句の果てに、私の机の上やベットの上に脱ぎ捨てられた男物の服が散乱している日もあった。「え、なんで?」
でも、極めつけ。
ある朝、目が覚めたら、30cmしか離れてないベットにAmyと男が全裸で寝ていた!
「え?」まず思ったのは
「私、どこで着替えればいいの?この男が居る前でストリップ?」
遂に腹が立って、わけのわからない英語で怒った。連れ込むなら言ってよ!
「oh, Sorry.」
肩をすくめて、仕方ないわねー、みたいなsorryだった。
あーアメリカ!これがアメリカなんだー!!ガガガガ。。。

その後、物件探しに行って、一件目で決めて即引っ越した。
当たり前だけど、それ以来Amyには会ってない。

NYはそんな出だしでした。懐かしいな〜。
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# by aasaag | 2006-04-27 02:00
2006年 04月 24日

Something I saw behind him

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asagi、22の時の作品です。

目の前には青空が広がる
彼の後ろに見たもの
それは濃い青色の空
それは真っすぐ上に向かって伸びていたが
また同時に落ちて来てもいた
彼の目の奥に潜む混沌
ふとした瞬間に
彼の空気に取り入れられる
ふとした瞬間に
一人で居る事に気付く

この頃私はすっごく大好きだった人がいて、その人のためにこれを作って、当時住んでたワンルームの小さいアパートで、その人のために展示をしました。
今思うと、人を好きになるエネルギーってのは本当にすごいと思います。

私が大好きだった人は、心に小さなキズがあって、感情を閉ざしてしまってるような人でした。だからいつも「どうして好きなの?」「何が見えてるの?」(本当は何も分かってないくせに。)って感じで言うので、「くそ〜絶対表してやる!!」みたいな半ば戦いの気持ちで挑んで作りました(笑)

その頃こんな詩も書いてます。

内側に潜むもの
それが表面よりもっと
外側ににじみでるもの
だからその存在に
すぐ気付くんだけれども
でも なかなか内側を
覗く事はムズかしいから
だから
よくよく にじみでる何か を
心ゆくまで感じて
その存在を確かめたいと思う

この詩の通り、彼の心は見えなかったので、彼の持っている空気を出来る限り感じて表現しようと思いました。
そんなこと、ものすごく長い間忘れていたけど、人の持っている「空気」っていうのは確かに一番その人の心に近いものかもしれません。
それは「見かけ」ではなくて「空気」です。
ある「空気」を持った人が好きです。人だけじゃなくて音楽でも映像でも何でも。自分の好きな「空気」っていうのが一番キーワードだと思うんです。

それで私の好きな空気っていうのは、まさにこの作品のように、薄い青みがかった大理石の色、質感。繊細な線が伸びていく感じ。
自分の中でこの「空気」を探し求めて追いかけ続けて生きているんです。radioheadも、私の中ではこの「空気」。

実は、この作品のモデルの彼とは3年前に別れちゃったけど、今でもとても仲良くしてます。それで思う事は、全然この「空気」じゃないってこと(笑)
彼も変わったし、関係も変わったし、それは仕方の無い事だけど、最近気がついた事は、この「空気」はひょっとしたら「私の空気」だってことです。
結局、自分が一番好きなんですね。きっと。。。
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# by aasaag | 2006-04-24 00:08
2006年 04月 17日

Your fantasy is unlikely, but beautiful.

君の夢は現実的じゃないけど、でも美しいよ。

asagi、造形大卒業制作のタイトルです。(もう7年前の話)

で、その卒制はこれ。
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巨大です。2m四方以上あります。
製作期間1年間。素材:大理石、真ちゅう
組み立てるのにクレーンと、10人必要で、1年かけて作ったのに、組み立てたのはたったの2回。でかすぎて、勿論家に持って帰って来れず、大学に放置してあったのですが、結局下級生に譲る事にしました。(素材として。)

宝石はあんまり好きじゃないのですが、大理石が好きです。
石を彫っていると、どんなに体調の悪い日でも元気になれた。それはそれはとても不思議でした。多分石ととても波長が合うんだろうな、と思います。
でも石を彫り続けなかった理由は、人が死んでしまう物を作っちゃいけないと思ったからです。例えば、この石。普通に1トン以上あります。帯をかけてクレーンで吊って組み立てるのですが、倒れたら人は死にます。当たり前だけど。

ところでタイトルですが、やっぱりradioheadのCDジャケットの中から拝借した言葉です。私の好きな言葉です。
だから、直接作品と関係ある訳ではないのですが、どうしても使いたかった(笑)
fantasyっていうと、現実的な夢っていうよりはやっぱりファンタジー。空想って言うんでしょうか。
本当の意味は分からないけど、私の中ではmy own worldというような感じです。そこは誰も入って来れない自分だけの世界。
fantasyは美しくなくてはいけない。みたいな変な信念を持ってるんです。
ファンタジーだけ抱いてても勿論ダメなんですが、でも一枚剥がすとファンタジーの中に生きている様な人でありたい、っていうか。
上手く言えないけど、生き方っていうのは格好悪くていいんだけど、美しさがなくちゃと思ってます。

一応無理矢理こじつけると、この壁が現実社会で、その中に居る私(壁じゃない部分)。壁から逃れたくて無理してるけど、結局は出れない、の図。という作品です。
現実からは逃れられないんだけど、逃れようともがいている人(私なんだけど)は、美しいよ!と自分を励ます作風となっております。

結局人って22くらいから変わらないな〜って思ってます。
いい加減、もがいてます。もがいても出れないの分かってるのに。
でも、もがきに美を見出しちゃったから、仕方ないです。

ところで、美ってどういうイメージがありますか?
美、と聞いて何を連想するか。。。
私はなんでか分からないけど、氷山の中にぽっかり空いた空洞(ホールみたいな)があって、その真ん中にものすごく大きいクリスタルがキラーンと光ってる。無音なんだけど、ピキンって氷の音がかすかに聞こえる、風景を連想します。
これは一体何なのでしょうか?何か分析出来る人がいたら教えて欲しいです。
美しさって、冷たくて硬くて、高音、っていうイメージです。でも、すごく弱くてはかないようなイメージもありますが。。。
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# by aasaag | 2006-04-17 22:50
2006年 04月 17日

FAKE

何を一番恐れているか、というと、多分これだと思う。
偽物っていうより、偽り。

例えば仲良しに見える親友同士が、嫌いあってたり。
店員の一秒スマイルとか。
心で全く思ってないのに、行動出来てしまうというのは、本当に怖いと思う。
店員やってた時は必死でスマイルしてましたが。

それとこれとが結びつくかは分からないけど、カーディガンズをきちんと聞けない。
着ぐるみが怖い。
一枚剥がすと醜い世界が存在しているみたいで、覆われたおとぎの国のような平和が一番怖いんです。
上手く説明出来ないんだけど。ディズニーランドのIt's a small world の世界、実はすごく苦手。
こんな風に考えるのは変なのだろうけど、毎日毎日あの音楽の中で同じ所をクルクルと回って同じ動きを繰り返す人形の真面目な正確さとか、どこかであの歯車がずれ始めたら、とか考えると怖いんです。

友達が前に見た悪夢で、熊にひたすら追いかけられてるんだけど、最終的に追いつめられた所で、実はその熊からローファーを履いた足が二本出てる(つまり着ぐるみだった)って話を聞いた時、それは本当に怖い悪夢だと思いました。熊に追いかけられるより、熊を被った人間の方がずっと怖い。

なんでこんなことを書いてるのかというと、特に理由はないのだけど、昨日従兄の結婚式でディズニーランドに行って、ミッキーが怖かったからです(笑)あの着ぐるみの中でどんな顔してるんだろう、とかどうでもいいこと考えちゃうんです。
アニメはいいんです。動くから。一秒スマイルを永遠に貼付けた着ぐるみが怖いんです。何を考えてるのか分からない。心が見えないっていうのは恐怖ですね。
何のまとまりもないけど、ただ思った事タラタラ書いちゃいました。

多分ばれてるけど、最近制作が楽しくてブログが停滞してます。
分かりやすくてごめんなさい。
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# by aasaag | 2006-04-17 01:58
2006年 04月 10日

最近は。。。

最近はまた家にこもって制作してます。
最近すごく自分が変わったなと感じる事は、とても丁寧になったこと。そしてペースがトロイこと。でも気持ちが落ち着いていること。

NHKラジオフランス語講座のCD聴きながら、「ボンジュール。」とか言って仕事してます。でも、失敗すると何故か「Oh, Shit! Shit! Shit!」と英語になります。(汚い言葉だけは英語。WBCのイチローのように。)
でも、振り出しに戻る様な、ひどい失敗しても、前みたいに顔面蒼白にならなくなりました。
あーあ。と思うけど、ダメならダメで良い。というか、上手く行かないなら、上手く行かない方がいいからだって思えるようになったというか。。。

間に合わせる事から、納得する事っていうのに重点が変化して来たように思います。
自分を追いつめる事、ストレスな状況(白髪としわの原因)っていうのは作らない様に努力してます。
大体、去年なんかは、あんまり自分をギリギリと追いつめて睡眠不足を押して、奇妙なハイテンションと渦巻きのような感情の中で制作していて、でも、そんなこと絶対一生続けられないんだなと自覚しました。(倒れました)
続けたいのなら、もっとずっとゆっくりと、余裕を持たないと。
はっと気がついた時、白髪としわでいっぱいで私生活には何の潤いもない、というのは嫌だな。と。
渦巻きのような感情は、恋愛などに使った方が良いのでは。なんて思ったからです。
何事も、精一杯。でも程々に。って感じで。丁寧に、焦らず、楽しむ。

はい。制作に戻ります。
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# by aasaag | 2006-04-10 17:02
2006年 04月 06日

人に笑われる様な夢。

今までに2人、とても素晴らしい教師との出会いがあった。と思う。
一人目は高校の古文の先生、もう一人はFIT(Fashion Institute of Technology - 私がジュエリーを勉強した学校)のChie先生。Chie先生はFITで唯一日本人の先生。30歳でニューヨークに渡り(観光ビザで)、グリーンカードが欲しいんです、と就職活動したらしい。(当時は就職先のサポートで、グリーンカードが降りたらしい)
Chie先生はとても厳しくて有名で、1分でも遅刻すると教室に入れてもらえない、採点も容赦ない、アメリカ人さえも一番恐れていた先生でした。
でも、勿論それは生徒の事を考えての事で、本当はとても優しい人です。
今でも先生が日本に一時帰国する時は必ず飲みにいくし、制作につまづくと「先生ー!助けてー!」と国際電話をかけてしまう。なぜなら誰よりも生徒が頑張っているのが嬉しい、という人なのです。図入りのFAXを何度も送ってもらった事があります。そんな風にして、未だに色んなことを教えて頂いてます。それは、本当にスゴイことだと思う。

でも、一番一番感謝しているのは、先生が夢について語ってくれたことです。
私がまだFITの学生で、進路について悩んでいた時、Chie先生とたまたまゆっくり話す機会がありました。
その時、私は他の教授から就職先を斡旋して貰えるというような話があって、職人として就職するのも勉強になるからいいなって思ってた時でした。だからChie先生に、卒業後の進路について聞かれた時、職人としてとりあえず働いてみようかな、といいました。なんせ、美大、専門、短大、と学生ばかり繰り返して、就職した事は勿論なかったし、現実社会とか、世の中っていうのが、一体どういうものなのか知っておくべきなんじゃないか、と思って。。。と。
先生は「現実社会って何?」と言うので、「私だって、まだ社会に出た事無いから知らないですよー。」と言いました。
「でもさ、ひょっとしたら、誰も知らないかもしれないよ。大体人生一回終えても無いのに、どうして世の中について語れるんだよ。「君〜、世の中ってのはねー」って言う人が一番うさんくさいんだ。
大体、あさぎの現実っていうのは、夢の中にあるかもしれないぞ。みんな人それぞれ現実っていうのは違うんだよ。だから、他の人と同じような道を辿れば成功するっていう訳じゃない。」
「それにね、職人になれば、四角を真ッ四角に作れるようになるよ。そりゃ真ッ四角が作れるに超した事は無いけど、でも、四角が歪んでしまっても味のある四角を作れる人の方がよっぽど魅力があると思うんだよ。それに、あさぎはそういうものを持ってると思うんだよ。」
「人がねー、笑う様な夢を持ちなさい。お前バカだなー、それは無理だよ!って、笑い飛ばすような夢を持った方がいいよ。どうしてかっていうと、夢は絶対実現しないんだよ。それは、夢が現実になる時には、また違う夢を持つから。ある人が、車を持つことが夢だったら、車が買える時には家が欲しいって思ってるんだよ。夢っていうのは限りなく近くにまで行ける。だから、人が笑う様な大きな夢を持ちなさい。」

それで私はすっかり就職することを考えなくなりました。なぜなら職人にはなりたくなかったからです。未だにバイト以外で働いたことはないです。それがコンプレックスじゃなくなるまで、かなり時間がかかりました。実は今年、初めて確定申告に行き、税金を払い、やっとコンプレックスが消えたように思いました。

それはさておき、この「人が笑う様な夢」っていうのは、かなり気に入った文句です。実際笑われたことは何度もありますけど、自分が笑っちゃう様な夢は持った事がありません。(いつもマジなんで)
笑われるならまだしも、怒られた事もあります。でも、思い出せないくらい大した事じゃなかったですよ。
でも、最近思った事は、夢は現実的であればある程良い、ということです。明日からの、とりあえずの計画が立てられる様な、ってことです。叶えるには、かなりの努力と運が必要っていう夢で現実的なのが理想かもです。(そして人が笑ってくれる)そうなってくると、かなりやる気全開になります。
ポワワワワ〜ンという様な夢はファンタジーで、dreamではないんだな。と。これはそのまま夢の世界の仲間入りしちゃうだけですね。
(あ、当たり前なのかな?これって。。。)

前に、なんかの舞台のキャッチコピーで、「夢は逃げる。俺たちは走る。」っていうのがあって、思わずメモってしまったことがあります。
(小さく)ハッ!コレだ!。。。って思って。

Chie先生のビジネスの方のホームページはコチラです。
本当に良いものを安くっていうコンセプトでやってますが、安すぎます。異常です。衝撃的です。先生のアニマルシリーズ。素敵です。是非、見てください。何度も言いますが、異常に安いです。オーダーしてください。
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# by aasaag | 2006-04-06 22:57
2006年 04月 03日

初めての。。。

生まれて初めて、自分のためにジュエリーを作りました。(手が汚くて失礼!)
素材はダイヤとホワイトゴールドです。
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よく考えてみたら、自分がつけるために作ったものっていうのは一つもなかったんです。人のために作ることはあるけど、大体は面白そうな形とか、こういうのないよね、みたいなものを作って来たわけで、余り物が自分のジュエリーになる。みたいな。

でも、今年の1月、すごく悩んでた時、初めて自分のために作ろう!って思いました。
ちょうど母親から祖母の形見のダイヤの指輪を貰って、好きに作り替えたら?と言われたこともあって、一文字に5つダイヤが並んでる祖母の指輪から、2つをダイヤのピアス(いわゆるフツーの)、そして3つをこの指輪に作り替えました。

これには意味があります。e0001473_17412514.jpg
3つのダイヤはそれぞれ柱になっていて、体と心と魂。(それに、3ていう数字は私の誕生数(誕生日をバラバラにして足した数)で、新しい物を生み出すっていう意味があります)
その真ん中にある凸部分は、実は椅子のつもりで、「これから先何にもアイデアが湧かなくて困った時に座る椅子」なんです。
混乱してしまったら、このダイヤの柱に守られた私だけのための椅子に座ると、心と体と魂のバランスが取れて、素敵なアイデアが降って来る。
そういう願いで作りました。

今思うと、なんだか本当に苦しかったようです。
何にも誰にも邪魔されない自分だけの場所、しかも完全にまもられた場所っていうのが欲しかったんですね。で、そのままジュエリーにしてみました。

これを作った事で、本当にジュエリーに関する考え方は変わりましたよ。
実はジュエリーってあんまり興味ないので、自分で作り始める前も殆ど買った事もなくて、高級ジュエリー屋さんで働いていた時は、ジュエリー=ステータスっていう感じがして、すっごく嫌だったんです。
でも、ジュエリーって、神聖なもの。やっぱり、魔除けなんだなって思いました。
それは、自分が本当に欲しいジュエリーは何なのかって考えた時に、出て来たものです。

ジュエリーは「人にくっついて旅をするアート」っていうのが私の定義なんですが、それもいいけど、真剣につけるジュエリーっていうのは、やっぱり「自分の神聖な部分を保つためのもの」なんだな。と。

のんびり作ってたもんで、最近になって出来ました。(厳密にはまだ磨きが終わってない)
あんまりにも真っ暗闇ですがる気持ちで作ったのと、出来た時には自分はすっかりHappyモードになってたので、「え〜!暗いよー。この指輪。今必要じゃないし。」って思ったけど、さやちゃんも褒めてくれたし、順子さんもこの指輪付けてると運が良くなるって言ってくれたので、やっぱり気に入ってます。(ありがとう!)

それに、この指輪が出来て、これを付けるようになったら、アイデアがどんどん降って来るんだって思って作った訳だから、それに関しては当たり!って感じかもです。(本当にこのお陰かもだし!?)

大切な初めての自分のためのジュエリー。こんな事がなかったら、生まれてませんね。勉強になりました。
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# by aasaag | 2006-04-03 18:16 | personal orders
2006年 04月 01日

フランス語

4月に入りました。
全てのスタートですね。なんだか、今年はひどくそう感じています。
4月で一新する、日本のサイクルっていうのは、すっごく理にかなってるな〜って。
寒くつらい冬が終わって、桜が満開になると、心にも花が咲いて、少し暖かな風が吹いて、ひどく幸せな気持ちになります。
何も変わってないのに、全てが変わって見える。なんだかやたら楽しくて仕方が無いです。

4月のスタートと共に、突然の思いつきでフランス語を勉強することにしました。東京ーニューヨークの往復は段々マンネリ化してきたし、日本でやることにこだわって来たけれど、あんまりここに定住することを考えると苦しくなってしまうので、もうやめました。もっとずっと自由に行こうって。

フランスはパリに3、4日行ったことしかありません。フラ語はアルファベも読めません。数も何も知りません。特にフランス好きってわけでもありません。
でも、何故か ”そうだパリに行こう”って思った時、プワーって道が開けた気分になりました。突然日が昇り、目の前に長い赤い絨毯がダーッと敷かれたように。(なんだ、それ?)
実は、今年末パリにopenする店にコレクションを置かせてもらうことになりそうです。その話を頂いた時は、まだ頭が闇のスランプ中だったので、何とも思わなかったのだけど、しばらくたって最近になって、”あ。パリ行ける。”から、”行くだけじゃつまんないから、住んじゃったりして”って思ったら、私の頭にも春一番が吹いたのでした。

だから言語勉強しますよ。でも、フラ語ってとんでもなく難しそうです。
制作中は耳は暇なので、聞くだけで888語覚えられる!っていうウサンクサイCDを買ってみましたが、どの単語聞いても、ほぼ同じにしか聞こえませんよ。しかも、ひたすらフラ語、日本語と繰り返し言っていくので催眠効果バツグンです。
今は「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」っていう参考書を読んでます。面白いです。タイトル、ウサンクサイけど、本当にわかりやすいです。
ウサンクサイ文句付きのもの、買っちゃうんですよね。すぐ。だからアメリカではいつも"I can't believe it's not a butter"(バターじゃないなんて信じられん)というマーガリンを買ってたし、満足度120%とか、驚きの〜、とか完全に弱いです。
制作者の思惑通りに反応してしまうんです。映画だって、監督の思惑通り、怖がったり、泣いたり、感動したりするので、いい客ですよ。

そんなわけで、気分はすっかり春。
SOFA用のお話ブレスは、今回はラブストーリーにしてみました。
宇宙からラブストーリーへ。突然テーマ変えてみました。(笑)
前に、宇宙でダークで意味深なブレスって言ってたやつです。外見は同じで、中身を変えます。言ってる意味分からないですね。出来たらupします。まだまだ先の話ですが。

そんな感じです。
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# by aasaag | 2006-04-01 00:24
2006年 03月 30日

日食。さやちゃん。桜。オーラ。

昨日は日食でしたね。
今回のはトルコとかだったみたいだけど、子供の頃一度日食を見たことを思い出しました。うおーって思ったのを覚えてます。

昨日は友達のさやちゃんのスタジオに遊びにいき、その後近くの愛宕神社に行き、満開の夜桜を見ました。
なんだかあんまりじっくりと桜をみたことってなかったかもなって思って、堪能しました。でも夜桜ってちょっとブキミですね。生命力が強すぎて、なんだか迫って来る迫力のようなものを感じました。美しすぎるって怖い。

さやちゃんは、FITのクラスメートで、ジュエリーデザイナーです。主にアメリカで活躍しています。ファッション系ジュエリーで、ブリトニーとかが付けたり、雑誌とかにもバンバン載ってて、頑張ってるなーって。頑張ってる人大好きなので、いつもオーダーに追われて忙しそうに走り回り、ニューヨークと日本を行き来している姿を見てると微笑ましく(?)、私も頑張ろ〜みたいな、元気貰ってます。
さやちゃんのブランドのHPはコチラ

さやちゃんのスタジオの一階は、アイカジュエリーというパワーストーン(水晶とか)のお店です。(ファインジュエリーもあります。)
そのお店のオーナー(?)のじゅんこさんは、オーラとかが色々見える人で、その人にピッタリのパワーストーンを選んでくれます。
じゅんこさんによると、私のオーラの色は殆ど白に近い青、だそうで、ほんの少し紫も入っているそうです。
それで、彼女が私のために選んでくれた石は、なんとかハンドライト(名前わすれちゃたけど、天使の羽っていう意味らしい。)という石で、ロウ石みたいなほんのり青い白い石。買うつもりは全くなかったのだけど、ひどく気に入ってしまったので購入。
生まれて初めてパワーストーンなるものを買ってみました。
でも、水晶みたいにパワーの強い石ではないそうです。

オーラと言えば、2週間くらい前、オーラ写真なるものを撮ってみました。
両手を不思議な丸ぽっちの沢山ついた台に載せてそこから体内の電磁波をコンピューターで読み取って、それをオーラとして色に変換して写す、みたいなものです。
e0001473_1515839.jpgこんな感じでした。写真に写る感じと、コンピューターが示す色は微妙に違っていて、ゴールド、オレンジ、黄色、黄緑っていうのが出てました。これで性格なんかをコンピューターが出してくれるのですが、それがかなり当たってました。創造的とか、刺激的なアイデアを常に求めるとか、子供っぽいとか。すごく面白かったです。

それで、じゅんこさんに言われた色と違ったので、オーラ写真を見せたら、色の見え方っていうのはそれぞれで、どれが正しいとかではなく、見る角度が違う、のだそうです。なるほどな。と思いました。
じゅんこさんいわく、好きな色がオーラの色の事が多くて、自分が一番分かっているのよ。と。。。なんだか、それ。分かる。
服でも、靴でも、瞬時に私らしい!って思うものの色や雰囲気っていうのが、私のオーラなんだろう。それを言い出したら、素材感とか透明度とか、湿度や匂いまでオーラについて語れるかもしれないです。

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# by aasaag | 2006-03-30 15:16
2006年 03月 28日

恋愛運

どうしてかは知らないけれど、運っていうのは運ぶって書きますね。
運はチャンスで、チャンスは人を次のステップに運ぶ、からでしょうか?
私が今まで一番運ばれて来たものは恋愛です。
恋に運ばれて、ここまで来たな。とよく思います。だから、そういう意味では良い恋愛運と言えるかもしれません。

高校生の時、新宿の母に手相を見てもらった時、
「あなたは仕事はおばさんのように成功するけど、いい恋愛はしないわ。でも長生きするわよ。」と言われました。
生まれて初めて行った占いで、しかも17歳が、仕事の成功と長生きを約束されても、何も嬉しくないのです。良い恋愛をしないなんて、死んでるも同然じゃないか!!と思ったのでした。

実印を作った時、名前の画数を見てもらったのですが、
「前田あさぎという画数は仕事には最高だけど、恋愛には最低です。男の様に強すぎて、いい恋愛は出来ません。仕事以外では名前を変えたらどうでしょう?」と言われました。それ以来、意味があるかは分かりませんが、自分の名前はローマ字で書いています。(それなら画数関係ないだろーと思って。)

これだけではありません。
占い師はこぞって「いい恋愛をしません」というのです。なぜ??
確かに、恋愛でつらい経験は何度もしたけど、でも、やっぱりそれがなかったら、ニューヨークにも行かなかったし、ジュエリーだって始めてないし、カナダにも渡らず、今頃一体何をしてたか恐ろしくて考えられません。

19歳の時、恋だけが関心ごとで、夢というものを私は持っていませんでした。
美大に合格したけど、特に何になりたいのか分からなかったのでした。アーティストなんて、なんだかすごそうなものにはなりたくないなーって思ってました。
でも、この時すごく好きな人が出来て、学生結婚したのでした。
舞い上がって、結婚とかもいいかも!みたいな情けない軽いノリで結婚したのでした。
結局、1年半で破局になって、21にしてバツイチになったわけですが、この結婚が私の全てを変えたと思ってます。
転機、ってやつですね。
結婚に憧れてたけど、それは甘いものではなかったし、お金も本当に無くてバイト3つ掛け持ちでほとんど大学に行けなかった時、初めて「作りたい!」と心の底から思いました。それから、どんどん夢が出て来て、英語を勉強し始めて、日本脱出計画としてニューヨーク、ニューヨークと呟くようになったのです。
離婚した時、背中に羽が生えたと思いました。どこにでも飛んでいける!っていう。
それで何年後かに、本当にニューヨークに飛びました。

だからニューヨークっていうのは、おまじないみたいに呟くだけで、心が自由の光に照らされるようなイメージが、未だにあるのです。それはなんだか理想郷、みたいなところです。実際のNYとは違う、独自のイメージ。

そんなわけで、ニューヨークには、恋愛運で行きました。
だから私の恋愛運は良くないかもしれませんが、大きいです。いつも恋によって、大きく移動してます。
恋愛は大好きです。ありとあらゆる気持ちを感じる事が出来るので。
そうだ。絶対、私はいい恋愛をしている、と思う。なんで占い師はみんな分からないんだろう?
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# by aasaag | 2006-03-28 02:10
2006年 03月 23日

自分らしさ。格好悪さ。どこまで見せられるか。

1人で作品を作っていると、色んな事が分からなくなってしまう時っていうのがあります。今年に入ってからのスランプは3年ぶりくらいのスランプでした。

ちょうど同時多発テロの頃、FITのジュエリー科に通い始めて10日も経たない頃で、「私は一生これをやっていくんだ」っていうジュエリーとのかなり衝撃的出会いを感じていた頃でした。
それから一年間、ほぼ毎日朝9時から夜中の2時まで、週7日、殆ど寝ないでジュエリーに没頭しました。1年しか学校に行かないから、何でも吸収したかったし、授業にないことでも知らない事で知りたい事はとにかく何でもやりました。大好きな友達たちがいつも居て、分からない事は何でも全部教えてくれる素晴らしい教授陣。最後は過労で病気になったけど(笑)、FITの日々は本当に本当に楽しい輝ける日々でした。

最初のスランプはFITを卒業してニューヨークから大好きだった人を追いかけてバンクーバーに引っ越したところから始まりました。
最初は好きな人と一緒にいられる幸福感にひたって楽しんでましたが(その前は2年も遠恋してたので)、「は。」と我に返った時、いつも近くに居て励ましてくれた友達も、頼りにしていた先生も、勿論いないわけで、道具を買いに行っても、材料を買いに行っても不便極まりなく、学校の機材をふんだんに使って制作してきたのに、そんなものも勿論無い。売り込みに行っても、置いてくれるお店もないし、興味を持ってくれても値段が高すぎると言われる。そんなバンクーバーで、すっかり何を作りたいのか分からなくなってしまったのでした。
この頃ずっと思ってたのは「売れる物を作らなきゃ」ってこと。
安くて、大量に作れて、どんどん売れるもの。。。でもそれを考えると何も浮かばない。自由に好きなものを作りたくても、誰も見てもくれないのに、作れない。しかも、作りたいものを作れる機材がない、分からなくても誰も教えてくれない。

そんな苦しい状況はバンクーバーに住んでた1年間続きました。その間、ジュエリーが作れないので(って言っても細かいものは作ってました。作品と呼べる様なものが作れなかったので)、友達と一緒にファッションショーを開催して、服を作ってみたり、思い切り遊んで暮らしてました。

バンクーバーにはワーホリで行っていたので、1年経ってビザが切れる直前、学生の時に作った作品とバンクーバーで作った中途半端なジュエリーを持って、もう一度ニューヨークに行きました。もう、日本に帰らなきゃいけないから、どうにか北米とつながりを持つ最後のチャンスと思って。

今でも私のことを励まし続けてくれてる恩師Chie先生に会った時、「asagiはモビリアがいいんじゃない?」と言われました。
モビリアというのは、ボストンにあるギャラリーです。アメリカではギャラリーと言っても色んなタイプのギャラリーがあって(ファインアートだけじゃなくて、陶芸専門ギャラリーとか、ガラス専門とか)、全米の中でもアートジュエリーならココ、みたいなギャラリーがいくつかあります。
だから、ジュエリー全部持ってボストンに行きました。電話してアポ取って、ノコノコ行きました。このことはまた今度書きますが、オーナーが私の作品を気に入ってくれて、その場で注文と契約書にサイン。
今でも、このギャラリーからSOFAにも出展させてもらってます。

(ごめんなさい。ここからが本題。今日、書こうと思った事です。ピー。前置き長っ!)
その時、モビリアギャラリーでは楠本まりこさんという日本人の彫金作家の展示をしていました。
そして、彼女の作品を見た時、頭をガツーンと殴られた様な感覚に陥りました。
探していた答えがそこにあったからです。
彼女のHPはないのだけど、モビリアのHPに作品の写真が載ってます。ココをクリックして絶対見て!
見ないと分からないすさまじい作品です。私が見たのはここに載ってる「いろはうた」と「着せ替え人形」と、「箪笥の奥」、「Mother nature」です。「いろはうた」は、片面B4くらいの大きさの箱の中にい、ろ、は、に、ほ、へ、と〜〜、と小さい箱に別れていて、その中が飛び出す絵本みたいな、からくり仕掛けになってます。オルゴールで音楽も付いてます。「着せ替え人形」は文字通り立体彫金着せ替え人形で、服は勿論、かつらからおもちゃまでとにかく細かくて、すごくて、欲しい〜!みたいな。ちなみに、ロビンウィリアムスが持ってるらしいです。これ。とにかく、すごい。
写真じゃ伝わらないけど、とにかく mariko world全開。
着せ替え人形の枠以外、全て金属です。もともとエッチング作家なので、殆ど全てエッチングです。
これでもかってくらいに装飾的で、おどろおどろしい、息が詰まるくらい徹底した世界観。好き嫌い、センス、技術、そういうものを超えたところに位置しているって思いました。

そうか。
ここまで自分らしさを前面に押し出して、ここまでやりこめてしまったら、もう認めざるを得ないんだな。
好きだの、嫌いだの、センスがいいだの悪いだの、技術的にどうとか、言いたくなっちゃうのは、やり方が中途半端だからなんじゃないか?
全てやり尽くされた、と言われる時代の、新しいものってのは、完全な自分らしさの探求にしか残されてないんだ。
何が全てを台無しにするかは、これだ。
「ちょっと格好良くしよう。」
それで全部がだめになる。自分らしさは少しでも損失させちゃいけない。
格好悪くてもいいんだ。
格好悪さそのままありのままで突き通したら、それが一番格好いい。だだー(涙)
そうだ。フレディーマーキュリーだって、はっきり言ってものすごく格好悪い悪趣味を貫き通してスターだよ。それだよ。

それから吹っ切れたように、制作出来るようになったのでした。
機材がなくても、本気で作りたければ絶対にどうにかなる。

そんなわけで、私は楠本まりこさんの大ファンです。去年のSOFAでは実際にお会い出来て、たまにメールとかします。(自慢)
私が何度も繰り返しオウムのように、「まりこさんの作品を見て、感動して、また作れるようになったんです。」と言うので、ちょっと気持ち悪がってるかもしれません。
すっごく気さくで面白ーい人です。
e0001473_12223522.jpg

まりこさんとニューヨークSOFA2005にて。まりこさんの作品の前で。
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# by aasaag | 2006-03-23 12:38
2006年 03月 21日

next work

やっとSOFAに向けて本格的に制作に取り組めるようになりました。
SOFAとは、世界の(と言っても殆どアメリカの)大きいギャラリーが集まって開かれるクラフトショーです。クラフトショーと言ってももっとずっとアートなもので、(SOFAはSculpture, Objects & Functional Artの略で、彫刻、オブジェ、機能的アート。HPはコチラから)
アートジュエリーの世界ではこれが一番大きい展示で、アートジュエリーも色々あります。私も6月にニューヨーク、11月にシカゴとここ2年くらい参加させてもらってます。その度に理由をつけてアメリカに行ってます。
これがあるから、頑張れる。みたいな私を支えてくれてる展示です。

ここで発表できるから、本気で作りたいものはなんだろうって考えられる気がする。日本にはまだまだこういうところはないです。しかもアメリカ人は面白いと思ったらお金を払ってくれる。いくら面白いとかすごいと言われても、やっぱり売れないと意味がない。それはお金が入るということ以上に認められたっていう嬉しさです。

今回のSOFAの作品はエナメルが中心です。e0001473_2045591.jpg
なんだか今は色が使いたくて仕方が無いみたい。一つ目のネックレスはこんな感じのエナメルの色合いで、今日試し焼きをしてました。

制作のペースはかなり戻りつつあります。
一番調子いいペースだと一日12時間くらい作業します。

ここに色々書いてきたこと、もう段々分かって来ました。なんでスランプだったのか。
それは、The Breathing Earthを作った時、正直これ以上のものは作れないんじゃないのかなって思ったからです。あの作品の全てが私自身。全部好きなもの。好きな形。好きな音楽。メッセージ。言葉。全部、全部。もろasagi world.
そんなに褒めたたえるほどの作品じゃないけど、自分の中で恐ろしい程の満足感があった。(asagiらしさに満ち満ちてる!と思って。。)
でも、満足したら、何も作れないんです。不満だから作れる(笑)
人は進化してるので、絶対に前よりいいものを作りたいと思う。なのに満足してたら、勿論それ以上なんて思いつかない。それは苦しい事です。

今回の作品はあーんまりasagi worldではないです。
それが進化だって認めてあげられなかったから、なかなか進まなかった。
今回は、歌詞カードのないCDみたいな。あなたが自由に解釈してね。っていう。
ちょっと大人な感じ(??)

自分の頭の中の世界観だけを頼りに追求してったら、そりゃ具合も悪くなるさ!
そう、やっと一人称から二人称に移行してみようかな、みたいな。
そんな感じです。
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# by aasaag | 2006-03-21 20:34
2006年 03月 19日

なんで作るのか

なんで作るのか。

気持ちを表現したいから?
言葉でなんか表せないから?

この「んっ」っていう感覚とか。
でも、その「んっ」は一瞬過ぎて、伝えるには自分さえもそれが何なのか分からなくて。
「んっ」をより感じようとそこに焦点を当てると、「んっ」はどんどん逃げて行ってしまう。

でも実は時っていうのは「んっ」の連なりなんだ。
つながっているようだけど、実は映画のコマみたいに今は永遠に裁断できる。

今フト思った事は
気体が冷えると液体になり、最後は個体になるように、感情も気体のように熱く沸き上がり、冷えると同時に固体化されていく。
固体化するということは、まわりと手をつないでいくこと。
刻々と変わる感情と感情とその時その時が、どんどん手をつないでいくこと。
だから感情は個体になると記憶になる。
感情密集地帯は記憶になるし、感情の薄い部分は記憶に残らない。
だから記憶はバラバラに存在する。

全ての最初、ビックバンがあった時、とんでもなく熱い謎の気体(暗黒物質)が飛び散って、空間が満たされた。
でも飛び散り方が均一じゃなかったから、冷えると同時に近くにいる同士がくっついて、どんどん個体化していった。
そうやって銀河が出来た。
だから銀河は宇宙の中でバラバラに存在する。

なんだか、この二つ。似ている。

結局ここに辿り着く。
どうしてそんなに記憶と宇宙を比べたがるのか、自分でも分からないけど。

ただ、確かなことは、
私をたまらない気持ちにさせる感情があって、その中に包まれていたいと思っても、時間がたつと感情は記憶になっていくから、もう感じる事ができなくなってしまうということ。それはお星様のように、ピカピカ光ってしまって、ただただ美しくなる。
非現実的ピカピカ。こうやって、記憶は思い出に変わって行く。

それで、何言いたかったのか、すっかり忘れてしまったけど、多分最初から何言いたいっていう訳でもなかったんだろうな。

消えてしまうから愛しいわけで、忘れるから執着してるんだろうなと思う。
この世界で永遠なんていうものはない。
だから全てが美しい。

だから作るんだろうか?
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# by aasaag | 2006-03-19 00:35
2006年 03月 15日

心の季節

多分、人それぞれ色んな成長の仕方っていうのがあるんだと思う。

何か節目節目に一つの季節が終わったなって思うのです。
それは失恋だったり、旅に出る事だったり、展示なんかも、そう。
そういう節目を迎える度に、背中に青い風が吹くような気がします。
それがどうして背中に青い風なのかは分かりません。
ただ、背中側をピューッと風が吹いて行くっていう感じがするのです。

男の子に限らず、何にでも、すぐに恋に落ちてしまうのです。
21の時に書いた詩(?)
恋をすると 全てが自分に向かってやってきて
自分のまわりで ぐるんぐるん 世界がまわる
そん中に どわーーって ジャンプしてダイヴして
一緒になって ぐわんぐわん まわりたくなる。
調子のりすぎ。いつもいつもさ。

そんな恋が終わると、青い風が吹いて、クールにコツコツ早歩きして、また恋をする。
いくつになっても変わらないんだな。。。
そうやって、少しずつ成長していくんだろうか。。。

21の時書いた詩
なんでも全てを受け入れて どんどんふくれあがって そして破裂する
だって、それしかできないし、そうすることによってしか 前に進めない。

もっとずっとマシになってると思ってたのに、まるで一緒。なんだか情けない。

22の時に書いた詩
こんなこと 突然のように分かるとは。
分かってたはずなのに。
全て変わって行く。
なのに全て変わっていないのかも。
全部不確かだ。
でも、全部確かのように思える。
一つだけ 帰るべきところは、ここだ。
私の中心部にある、時に痛み、浮き、重力を感じ、熱くなったりする。
ここなんだ。
あとは何もない。あるけれど、ない。


しっかり、自分の心で見ること。
自分の力で立つ事。
それから、やさしい気持ちになること。
一つの季節の終わり。
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# by aasaag | 2006-03-15 00:33
2006年 03月 05日

都市が好きな理由

asagiは都市が好きです。
都市の流行には全然ついて行けてないけど、ビル郡を見るのが好きです。

ビルっていうのはでかい箱なんだけど、外から見るとただの箱なのに、中では大変様々なドラマが繰り広げられてるわけで、窓の一つ一つにドラマが詰まっている、そして、そんなビルがこんなにあるって思うと、ドラマいっぱいいっぱいの気持ちになります。
そんなわけで、アパートジュエリーも作ったし。
それは昔っから好きなテーマです。

でも、前回のブログ以来、新しい都市の魅力に気がつきました。
そして、多分こっちの方がメインな理由なんじゃないかなって今は思います。
それは、都市にあるものは、全部人間が創り出したもの。全てもともとは人間の頭の中に存在してたもの。
つまり、都市は空想の世界だからです。
田舎の方が夢があって、都市は現実的って捉えてたけど、逆ですね。自然っていうのは最初から存在しているので、すごく現実的。
で、都市って全て空想の世界、で、実はこれこそバーチャルリアリティーなんだ!
ってことです。

昨日電車の中からビル群を見ていて、人間が空想していた未来都市だよ、これは。
空想は現実になるんだなあ〜。なんて、少し感動してました。
見方を変えれば、当たり前に思っていた事でも、とても新しい気持ちで見られる。
不思議です。
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# by aasaag | 2006-03-05 13:46
2006年 03月 02日

Q にまつわる普遍的な話2つ

昨日のブログにDJ Q-bertのことを書いた時、なんかリンクさせようかな〜ッて思ってQ-bertのHPをcheckしてたのですが、その中のinterviewにガツンとやられました。動画でインタビューが見れるのですが、asagiでも簡単に分かる程度の英語なので、是非見てみてください。もう、普遍的な素晴らしいことを言ってます。
この中で衝撃的だった昨日の“asagiのための今日の言葉”は、Q-bertが制作プロセスについてのところで
「全ては自分の頭の中にあって、子供の心を原動力に自分の空想世界を引き出して来るって感じかな。多分みんなあると思うんだけど。
学んだ事は、世の中に起こってる全ての事、全てのものは、全部最初は頭の中にあったものなんだっていうこと。だから出来る限りクレイジーな想像をしてそれを創り出す。それに創り出したものは、なんでか分からないけど頭の中にあったものよりずっといいものなんだ。それはすごいクールなことだし、頭の想像より実際に作るものの方がいいって知ってるってことは、やる気にもつながるよね。」
みたいなことを言ってました。
太字部分。あったり前のことなんだけど、初めて気がつきました、
人が創り出したもの全て、家も車もPCも、全て頭の中に最初は描かれてたってことです。
そう考えると、私たちって、人間の空想世界に住んでる様なものですよね。素敵です。
実はここは現実世界じゃなくて、空想世界だったんだ!、みたいな。
それにしても、この世の中に起こってる全てのこと、ものは、全部人の頭の中にあったものって、本当つくづく人間の想像力は素晴らしい。
そして、そんな当たり前なのに、気づかなかった事を気づかせてくれたQ-bertに感謝。

その他にも、このインタビューの中で夢を追いかける事の大切さ(みんな人生には目的があるんだから、自分の夢に耳を傾けて、従わなきゃ。それをやらない限りpeaceは得られない。)とか、みんな本当に欲しいものはただのお金じゃなくて、幸せなお金。お金じゃなくて幸せ。幸せを得るにはまず他の人を幸せにすること、そうするとそれが自分に帰って来る。
とか、なんだか良い言葉てんこもりで、嬉しくなりました。それにQbertはかっこいいし、何度も見てしまいました。

それから今日はスタンリーキューブリックの「2001宇宙の旅」を見ました。なぜか一度も見た事が無くて、私の大好きな直感の冴えるNYの友達が昨日のブログ読んで「見て〜」てメールしてくれたのです。
。。。。感動しました。1968年の映画みたいですが、いわゆるSFではないから(哲学だから)普遍的。(最近、普遍的って言うのがどうやら好きみたい)
彼女のメールからコピペさせてもらうと、
。。。封切り当時、この映画の評価は賛否両論に分かれたそうで、余りにも抽象的で意味不明、何を言いたいのか解らない、という声が多かったそう。
キューブリックはインタビューで、「この映画はメッセージではない。2時間19分のフィルムの体験なのだ。私は、観客の意識の底深く訴えかけるような・・・音楽がそうするような、濃密な主体的体験をビジュアルとしてクリエートしたかった。視覚的な体験によって、人間の運命とか、宇宙における人間の役割、哲学的な問題を観客がそれぞれ考えればいい。」と答えたそう。。。
そう、それでその通り、ものすごく考えさせられた、って言ったらちょっと違いますね、多分。感覚として心に響きわたりました。これは、頭で考える映画ではなくて、でも感覚的なところでものすごく沿う映画でした。
それに、まさにこのようなことを最近考えてたので、ビンゴ!って感じです。
有名な映画なので、みなさん見た事あると思いますが、もしなかったら体験してみてください。途中つまらないってもし思っても、最後まで見てください。最後が圧巻です。美です。

今日はQbertにキューブリックのキューdayでした。きっと今日のラッキーアルファベットはQだったに違いありません。ってキューブリックはKubrickだけど。。。

では、おやすみなさい。
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# by aasaag | 2006-03-02 02:35